非結核性抗酸菌症は何人にひとりの割合で発症しますか？
おおよそ6,700人にひとりの割合で発症していると推定されています。
日本における非結核性抗酸菌症（NTM症）の発症率は、人口10万人あたり約15人程度と推定されています。これはおおよそ6,700人にひとりの割合で発症している計算になります。
この発症率は年々増加傾向にあり、特に高齢者や女性、中高年の非喫煙者に多くみられます。
なかでも肺MAC症（Mycobacterium avium complex）が最も多く、日本のNTM症患者の約80％以上を占めています。
ただし、実際の有病率は症状が軽いために未診断で経過しているケースも多く、潜在的な患者数はさらに多い可能性があります。
したがって、環境中に常在する菌であることを考慮しつつ、早期発見と定期的な胸部画像検査が重要とされています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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