非結核性抗酸菌症と非定型抗酸菌症の違いはなんですか?
非定型抗酸菌症は非結核性抗酸菌症の旧称ですが、実質的な違いはありません。
現在では、『非定型抗酸菌症』は『非結核性抗酸菌症』と同じ意味で使われています。
『非定型抗酸菌症』は、結核菌・らい菌を除く抗酸菌感染症を指した旧称です。抗酸菌という特別な染色で見える菌のうち、培養性状(菌の育ち方の特徴)が“定型的”でない菌群を含むことから名付けられました。
2003年、日本結核・非結核性抗酸菌症学会は、正式呼称を『非結核性抗酸菌症(NTM 症)』に変更し、世界保健機関(WHO)や アメリカ胸部学会(ATS)も同義の“Nontuberculous Mycobacterial disease”を採用しています。
対象となる菌種、病態、治療方針に実質的な違いはなく、現在の診療ガイドラインや専門外来ではNTM症で統一されています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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