非結核性抗酸菌症は慢性呼吸器疾患ですか?
非結核性抗酸菌症の多くは慢性呼吸器疾患です。
肺非結核性抗酸菌症は、結核菌以外の抗酸菌が肺に長期定着し、咳や痰が年単位で徐々に悪化する感染症で、慢性呼吸器感染症に位置づけられます。
日本ではMycobacterium avium complex(MAC)が、主な原因であることが知られています。
発症は緩徐で、咳や痰などの軽い症状から始まり、長期にわたり進行する例が多く、時に気管支拡張や空洞形成、呼吸困難をきたします。
治療には、長期間の抗菌薬投与が必要であり、再発率も高く、患者さんは長期の管理を要します。
このように、肺非結核性抗酸菌症は結核と異なり、感染力は弱いものの、慢性的かつ進行性の呼吸器疾患として注意が必要です。
ただし、皮膚・リンパ節など、肺外発症例は呼吸器疾患とは扱われません。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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