騒音性難聴は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
騒音性難聴は不可逆的な聴器障害であり治療は困難で予防が重要です。
騒音性難聴は、音による聴器障害(音響性聴器障害)の一種です。
音響性聴器障害には、急性音響性聴器障害と慢性音響性聴器障害があり、騒音性難聴は慢性音響性聴器障害に分類されます。
騒音性難聴の場合
騒音性難聴による聴力障害に対して治療方法はありません。
急性音響性聴器障害の場合
急性音響性聴器障害は、短時間に強大音に曝露されたことによる難聴です。爆発音や銃声などを予期せずに聞いてしまった場合や、コンサートで大きな音を聴き続けた場合などがあります。
早期に受診された場合には、突発性難聴に準じて以下のような薬で治療を行います。
ステロイド
炎症抑制や内耳循環改善を目的に使用します。血糖上昇、胃潰瘍、感染症リスク増加、骨粗鬆症、気分の変動などの副作用があります。
脳循環改善薬
内耳の血流改善を目指して用いられます。頭痛、動悸、低血圧感、消化器症状(吐き気など)などの副作用があります。
ビタミンB12
神経保護作用を期待して使用されます。まれに発疹や胃部不快感などの副作用があります。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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