水頭症の原因は何がありますか?
髄液の通り道である脳室が閉塞していることや、髄液の吸収不足、過剰生産などが考えられます。
水頭症の原因として、発症の原因がはっきり分かっているもの(続発性)と、原因がはっきりしないもの(特発性)があります。
続発性の発症の原因には、以下のようなものがあります。
- 髄膜炎
- 脳出血
- 脳腫瘍
など
さらに、以下の原因によっても、大きく分けられます。
交通性水頭症
脳室間の髄液の流れは保たれているものの、髄液の吸収障害や髄液の過剰産生により発生する水頭症です。
髄膜炎やくも膜下出血によって髄液の吸収障害が生じるもの、脈絡叢乳頭腫などの腫瘍により髄液が過剰に産生されるために生じるものがあります。
非交通性(閉塞性)水頭症
脳室の一部が狭くなったり詰まってしまうために、髄液の流れが悪くなって発生する水頭症です。
小脳にできた脳腫瘍による細い中脳水道(中脳の中央にある髄液の流れる管)の圧迫や、出生直後の新生児や乳児に起こる中脳水道狭窄症によって生じます。
公開日:
最終更新日:
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
.水頭症.日本二分脊椎・水頭症研究振興財団,https://spinabifida-research.com/basic_knowledge/index_hydrocephalusy1.html(参照 2024-10-22)
Integra Japan株式会社.“iNPHとは?”.高齢者の水頭症iNPH.jp.https://www.inph.jp/about.html,(参照 2024-10-22).
日本小児神経学会,日本小児神経外科学会.先天性水頭症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/11_03_010/(参照 2024-10-22)
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