膀胱癌の予後について教えてください。
膀胱がんの予後はがんのステージや患者さんの年齢・持病等で大きく左右され、早期では完治も期待できます。
膀胱癌の予後は、がんの進行度(ステージ)、治療法、患者さんの年齢や体力、合併症などによって大きく左右されます。
一般的には5年生存率が指標として用いられ、全体で約54~70%ほどと報告されています。
ステージ別では、2015年に本邦で診断された方の膀胱癌特異的な5年生存率は、0期・Ⅰ期で80%以上、Ⅱ期で約50%、Ⅲ期で40%前後、Ⅳ期では20%未満と段、階的に低下する傾向がありました。
しかし、これらの数値は過去のデータに基づくため、個々の患者さんの経過とは必ずしも一致しません。
また、近年は治療法の進歩やサポートケアの充実により、生存率やQOL(生活の質)が改善している場合もあります。
治療後は再発・転移予防のため、定期検査を受け、禁煙を守り、血尿やいつもと違う症状などがあれば、早めに医師の診察を受けることが大切です。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
日本泌尿器科学会. 膀胱癌診療ガイドライン2019年版 [増補版]. 医学図書出版. 2023
国立がん研究センター.膀胱がん 療養.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/follow_up.html(参照 2025-01-31)
院内がん登録生存率集計結果閲覧システム.院内がん登録生存率集計結果閲覧システム.国立がん研究センター,https://hbcr-survival.ganjoho.jp/graph?year=2014-2015&elapsed=5&type=c15#h-title(参照 2025-01-31)
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