ヘルパンギーナ(夏風邪)は遺伝する病気ですか?
いいえ、ヘルパンギーナは遺伝ではなくウイルス感染による病気です。
ヘルパンギーナは遺伝する病気ではありません。
ヘルパンギーナは主に夏季に流行するウイルス性の感染症で、エンテロウイルス(主にコクサッキーウイルス)によって引き起こされます。
特に乳幼児に多く見られる感染症で、典型的な症状としては、突然の高熱(38~40℃程度)、喉の痛み、小さな水疱や潰瘍が口の奥や喉の周囲にできることが挙げられます。
ヘルパンギーナはウイルスが人から人へうつることで発症します。
つまり、親から子へ病気の体質や素因が遺伝するわけではなく、あくまで外部からのウイルス感染によって起こるものです。
感染経路としては、感染者の唾液や鼻水、便などを介してウイルスが口や鼻から体内に入ることで広がります。
これを「飛沫感染」や「接触感染」と呼びます。特に乳幼児同士が同じおもちゃをなめたり、手を口に入れたりすることでウイルスが伝播しやすく、保育園や家庭内で流行することがあります。
ウイルスに対する免疫は一度感染すれば一部獲得できますが、ヘルパンギーナの原因となるウイルスには複数の型があるため、何度もかかる可能性がある点も注意が必要です。
予防には、こまめな手洗いや感染者との接触を避けることが大切です。
症状のある急性期から、発症後2~4週間程度の回復期にかけては、便からウイルスが排せつされるため、便の付いたおむつや下着などに触れた後は、しっかり手を洗いましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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