ヘルパンギーナ(夏風邪)が重症化した場合、どのような症状が出ますか?
まれに高熱やけいれん、脱水症状、意識障害などを伴い重症化します。
重症化すると、高熱が続いたり、脱水症状、けいれん、意識障害などが起こる場合があります。
ヘルパンギーナは通常、数日で自然に回復するウイルス性の夏風邪ですが、ごくまれに重症化することがあります。
特に乳幼児や免疫力が低下している方では注意が必要です。
高熱が長引く場合には医療機関を受診しましょう。また高熱により熱性けいれんを起こすことがあります。
特に6か月~5歳頃の子どもで頻度が高く、突然体が硬直したり、目が上転するような動きが見られたら、すぐに医師の診察が必要です。
喉や口の潰瘍の痛みで食事や飲み物を嫌がることも多く、脱水症状にも注意が必要です。
尿の回数が極端に減る、皮膚や口の乾燥が目立つ、目が落ちくぼむ、涙が出ない、ぐったりしているといった様子があれば、早めの水分補給や点滴が必要になります。
ごく稀ですが、特に乳児、免疫不全の人、または特定のウイルス株に感染した人で、髄膜炎や脳炎といった重篤な合併症を起こすこともあります。
この場合、強い頭痛、吐き気、意識の混濁、けいれんなどが見られることがあり、直ちに救急対応が必要です。
重症化を防ぐためには、早期の異常察知と適切な対応が重要です。
脱水症状、持続的な高熱、神経学的症状(激しい頭痛、首のこわばり、意識の変化、けいれんなど)の兆候がある場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。
いつもと違う様子があれば、迷わず医療機関に相談してください。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
C C Huang et al.“Neurologic complications in children with enterovirus 71 infection”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10498488/,(参照 2025-05-23).
Kevin Messacar et al.“Nonpolio Enteroviruses ”.clinicalkey.https://www.clinicalkey.jp/#!/content/book/3-s2.0-B9780323529501002777?indexOverride=GLOBAL,(参照 2025-05-23).
.“ヘルパンギーナ”.国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト.https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/herpangina/010/herpangina.html,(参照 2025-05-23).
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