ヘルパンギーナ(夏風邪)の検査方法について教えてください。

ヘルパンギーナは主に症状と診察所見で診断され、特別な検査は通常行いません。

解説

ヘルパンギーナは通常検査を必要とせず、症状と診察所見で診断されます。

ヘルパンギーナは乳幼児を中心に夏季に流行するウイルス性疾患で、原因は主にコクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスです。

診断は、発熱喉の痛み、口の中の水疱や潰瘍といった特徴的な症状、流行時期や患者の年齢などを総合して、医師が判断します。つまり、問診と診察による臨床診断が基本です。

実際には、喉の奥に小さな水疱や潰瘍があるか、発熱があるか、食欲の低下やぐずりが見られるかなどを診て、医師がヘルパンギーナを疑います。

また、同時期に同様の症状の患者が地域で増えていれば、その流行状況も診断の参考になります。

重症化が疑われる場合や公衆衛生上懸念されるアウトブレイクが起こっている場合などには、ウイルスを特定するための検査(PCR検査やウイルス培養検査)が行われることもありますが、これらは結果が出るまでに時間がかかるうえ、検査結果によって治療法が変わらないため、一般的には実施されません。

一方、発熱や喉の痛みが生じる他の疾患と区別するために、必要に応じてインフルエンザや溶連菌の迅速検査などが行われる場合はあります。

不安がある場合は、医師に症状を詳しく伝えることが大切です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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