ヘルパンギーナ(夏風邪)は熱が出ないこともありますか?

ヘルパンギーナでも熱が出ない場合がありますが、まれです。

解説

ヘルパンギーナでも熱が出ない場合がありますが、まれです。

ヘルパンギーナは主に夏季に流行するウイルス性の感染症で、コクサッキーウイルスなどによって引き起こされます。

特に乳幼児に多く見られる感染症で、典型的な症状としては、突然の高熱(38~40℃程度)、喉の痛み、小さな水疱や潰瘍が口の奥や喉の周囲にできることが挙げられます。

ヘルパンギーナでは発熱がみられる確率が非常に高いです。ヘルパンギーナの子ども190人を対象とした2018年の臨床研究によると、95.3%が発熱していました。

研究により多少の差はありますが、発熱はヘルパンギーナの非常に一般的な症状として報告されています。

ただし、すべてのケースで高熱が出るとは限りません。症状の程度には個人差があり、特に年長の子どもや大人、以前に似たウイルスに感染した経験がある場合などでは、軽症で済む場合があり、熱が出ない、あるいは微熱程度にとどまることもあります。

また、熱が出ないと風邪と認識されにくく、口内炎や軽い喉の痛みとして見過ごされることもあります。

喉や口の痛みを言葉で説明できない乳幼児では、食欲不振、嘔吐、不機嫌などがよく見られます。

年長児では、倦怠感頭痛喉の痛み、飲み込みづらさ、腹痛を訴えることもあります。

特に子どもが水分を取りにくくなっている場合は脱水症に注意が必要です。

発熱の有無にかかわらず、しっかりと水分補給を行い、安静に過ごしましょう。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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