急性腸炎の場合、主にどのような治療をしますか？

急性腸炎の場合、治療の基本は水分・電解質の補給です。急性腸炎では、腸の粘膜に発生した急性の炎症によって下痢、嘔吐といった症状が出現します。それによって身体の水分が失われ、脱水となることが問題になります。

そのため、水分・電解質を十分に摂取し、脱水を予防しましょう。高齢の方で、水も全く飲めないというような場合には、入院して点滴で治療を行います。家で様子を見る場合は腸管を休ませたいところですが、完全な絶食は難しいため、お粥のような腸に負担の少ない食事を心がけ、体調が戻ってから少しずつ通常の形態に戻すようにしましょう。また、腸内の環境を整える目的で、整腸剤を処方することもあります。