膀胱癌

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最終更新日

膀胱がんの場合、主にどのような治療をしますか?

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

膀胱の切除や薬による治療、放射線の照射などを行います。

解説

現在の膀胱がんの治療は手術や薬物療法を中心に行います。放射線治療を行うこともあります。

手術療法

TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)

尿道から特殊な内視鏡を入れて、膀胱の腫瘍を周りの組織と一緒に膀胱の内側から削り取る手術です。膀胱がんが疑われた際に診断と治療を兼ねてまず行うことが多いです。

膀胱全摘除術

膀胱がんがTURBTだけでは取り切れない時などには、膀胱と周りの臓器(尿道や前立腺、子宮、膣の一部など)を一緒に切除します。膀胱がんはリンパ節転移もしやすいので、骨盤内のリンパ節も一緒に切除します。膀胱をとると尿が出せなくなるため、代わりに尿の通り道を再建します。再建方法は3つあり、がんの進行や持病、患者さんの希望を考慮して行います。

薬物療法

膀胱内注入療法

早期で見つかった場合に、再発予防目的で、初回のTURBTから24時間以内に抗がん剤を膀胱内に注入する治療を行うことがあります。また、再発しやすい膀胱がんの場合は、BCG(牛の結核菌で作った製剤)を膀胱内に注入する治療を何度か実施します。

全身の薬物療法

膀胱全摘除術の前後や転移がある膀胱がんに対して、抗がん剤を全身投与します(化学療法)。また、治療効果を高めるために自身の免疫力を高める薬を点滴で全身投与することもあります(がん免疫療法)。それでも治療効果が不十分な場合や再発した場合は、膀胱がんの細胞にだけ効果を発揮するよう加工された薬剤(抗体複合薬)を点滴することで治療することもあります。

放射線治療

持病や身体機能のために膀胱全摘除術が受けられない場合や、転移した膀胱がんが神経を圧迫している場合などは、放射線を当てて治療することがあります。

いずれも副作用や合併症があるため、治療を受ける前に担当医としっかり相談しましょう。

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