胸腺腫の手術後の痛みはありますか？

胸腺腫の手術では、胸骨を切る方法や肋骨の間から行う胸腔鏡手術など、いずれの方法でも手術直後は胸の前側やわきの下あたりに痛みを感じることが一般的です。なかでも、肋骨の間から横向きに入る側方開胸アプローチという手術方法では、肋間神経への刺激が関係し、術後の疼痛が問題になることがあります。

一方で、みぞおち付近から小さな傷で行う剣状突起下アプローチという手術方法では、側方開胸アプローチより術後の痛みが少ないと報告されています。ただし、どの方法でもまったく痛くないわけではなく、手術後数日は傷の周囲が痛んだり動いたときに響いたりします。一般的には日ごとに和らいでいき、時間の経過とともに痛みの程度や頻度が下がっていくことが多いとされています。