肺がんの早期発見はできるのでしょうか?発覚のきっかけなどはありますか?
肺がんの早期発見は、多くが自覚症状はなく肺がん検診などがきっかけになります。40歳以上の人や喫煙習慣のある人は年に1度、肺がんの定期検診を受けましょう。
肺がんでは、早期のうちには症状がないことが多いです。早期発見のために、40歳以上の方は症状が何もなくても年に1回の肺がん検診を受けるようにしましょう。
肺がん検診の概要は以下の通りです。
- 問診(質問票)
- 胸部X線検査
- 喀痰細胞診(喫煙者で「1日の本数×喫煙年数」が400~600以上の場合)
また、50~74歳で、喫煙の「1日の本数 ✕ 喫煙年数」が600以上の場合は、人間ドックなどで低線量胸部CT(放射線被ばくを抑えたCT検査)による検診を受けることを検討してもよいでしょう。
症状がきっかけで診断される場合、咳、痰、血痰、胸の痛み、息苦しさなどが挙げられます。他に、肺以外の臓器への転移による症状がきっかけで診断されることもあります(頭痛、ふらつき、麻痺、肩・背中の痛み、声がかすれる、顔がむくむなど)。
ほかの病気などの精密検査で胸部X線や胸部CTを撮影したときに早期肺がんが偶然見つかるということはよくあります。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
“肺がん検診ガイドライン2022”.日本肺癌学会 肺がん検診委員会.https://www.haigan.gr.jp/uploads/files/%E8%82%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%A4%9C%E8%A8%BA%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%80%802022%E3%80%80%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E7%89%88.pdf,(参照 2023-11-30).
“かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック~受診率向上をめざして~”.厚生労働省がん検診受診向上指導事業 がん検診受診向上アドバイザリーパネル委員会.https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000059965_1.pdf,(参照 2023-11-30).
David E Midthun.“Clinical manifestations of lung cancer”.UpToDate.https://www.uptodate.com/contents/clinical-manifestations-of-lung-cancer,(参照 2023-12-03).
日本肺癌学会.“患者さんのための肺がんガイドブック”..https://www.haigan.gr.jp/guidebook/2022/,(参照 2023-12-03).
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