末期症状になると脳に転移することはありますか?また脳に転移した場合の余命(生存率)の平均はどのくらいですか?
肺がんは、脳に転移することがあり、5年生存率は12%との報告があります。
肺がんは血液を介して他の臓器に転移することがあり、転移先として頻度が高いのは、反対側の肺、骨、脳、肝臓、副腎などです。脳への転移も比較的多く見られます。
脳に転移した場合、頭痛、吐き気、けいれん発作、脳卒中のような症状が現れることがあります。また、がんが脳を包む膜に広がると、意識がぼんやりする、認知機能が低下するなどの症状が出ることもあります。
転移性脳腫瘍のうち約半数は原発巣が肺がんであるとされており、脳転移が診断された場合の生存率は治療の有無や病状の進行度によって異なります。
一般的には脳転移を伴う肺がんの5年生存率は12%(2024年12月報告)と報告されていますが、治療により生存期間が延びるケースもあります。
放射線療法や化学療法を含む適切な治療について、医師と相談することが重要です。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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肺がんとはどのような病気ですか?
気管支や肺胞から発生するがんのことです。
どのような人が肺がんになりやすいですか?
最も関連が深いのは喫煙です。他に、加齢、家族歴、粉じんの吸入などが肺がんのリスクとなります。
肺がんを放置するとどうなりますか?
症状が進行して体力が落ち、やがて死に至ります。
肺がんには初期症状(他の臓器への転移など)はありますか?
早期では症状がないことも多いです。咳や血痰などの症状が見られることもありますが、一見肺とは関係のない症状から肺がんが見つかることもあります。
医療機関を受診する目安はありますか?
長く続く咳や血痰などの気になる症状があれば受診しましょう。症状がない場合も健康診断が大切です。
肺がんの場合、何科を受診したらよいですか?
呼吸器内科や呼吸器外科を受診してください。
肺がんの生存率はどのくらいですか?
肺がんの5年生存率は肺がん全体で約40%です。
肺がんの早期発見はできるのでしょうか?発覚のきっかけなどはありますか?
肺がんの早期発見は、多くが自覚症状はなく肺がん検診などがきっかけになります。40歳以上の人や喫煙習慣のある人は年に1度、肺がんの定期検診を受けましょう。
肺がんの末期だとどのような症状なのでしょうか?また、余命はどのくらいなのでしょうか?
がんによる痛み、咳、息苦しさといった症状が多いです。余命が数か月~半年以内と見込まれる場合に「末期」と判断されることが多いです。
肺がんの治療を終えた後、経過観察はどのくらい続くのでしょうか?
肺がんの手術を終えた後、5年間は再発がないかの経過観察を行います。
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