十二指腸乳頭部癌が進行するとどのような症状が出ますか？

十二指腸乳頭部癌が進行すると、黄疸、腹痛、黒色便など、さまざまな症状が起こり得ます。十二指腸乳頭部には胆汁と膵液の出口があり、また、膵臓が隣接しています。十二指腸乳頭部癌が大きくなり、これらの流れを阻害することで症状が起こる場合があります。

具体的には、胆汁の流れが悪くなれば、皮膚が黄色くなる黄疸の症状が出現します。また、膵液の流れが悪くなると膵炎を引き起こし、腹痛として症状が出る場合もあります。

そのほか、病変が大きくなり十二指腸に露出すれば、十二指腸の中に出血し、その結果として黒色便が出ることもあります。全身症状としては、病気が進行するにつれ、強いだるさが出る方が多いです。

十二指腸乳頭部には複雑な構造があり、複数の臓器が関与しています。そのため、さまざまな症状が起こる可能性があります。普段と違う症状があった場合には、早めに受診し、主治医に対応について相談しましょう。