十二指腸乳頭部癌の手術後に気をつけることを教えてください。

十二指腸乳頭部癌の手術後には、感染や膵液漏、糖尿病、体重減少などへの注意が必要です。十二指腸乳頭部癌では、一般的に膵頭十二指腸切除術が行われます。これは膵臓の一部と十二指腸、膵管、胆管を切除する大きな手術です。

術後には、術後早期と退院後で、それぞれ注意すべき点があります。まず術後早期は、感染や膵液漏などの合併症が起こりやすいタイミングです。血液検査などで経過をみていますが、患者さん自身の症状も重要です。発熱や腹痛があれば主治医に伝えましょう。

退院後、比較的時間が経った段階で注意すべき点としては、糖尿病があります。手術で膵臓を半分切除しているため、膵臓で作られる血糖値を下げるホルモンの分泌が低下し、血糖値が上がりやすくなります。そのため、定期的な血液検査に加え、必要に応じて内服薬での治療を行います。食事の量や運動量などにも気をつけましょう。