子宮体癌の進行スピードはどのくらいですか?

子宮体癌の種類(組織型)などによっても異なりますが、代表的な類内膜癌では比較的緩徐に進行することが多いです。

解説

子宮体癌の進行スピードは一概には言えず、患者さんごとの状態やがんの種類によって大きく異なります。
また、進行スピードはさまざまな要因によって影響を受けます。主な要素として、以下のようなものが挙げられます。

進行スピードに影響するとされている主な要素

子宮体癌の種類(組織型)

子宮体癌にも類内膜癌、漿液性癌、明細胞癌などさまざまな種類(組織型)があります。子宮体癌の大半を占める類内膜癌は、進行がゆっくりで比較的予後が良いとされています。また、遺伝子変異の状態などによっても、進行スピードは異なります。

見つかったとき(診断時)の進行度

がんの進行度についてはステージで表します。
ステージ0(0期)からステージIV(IV期)に分けられ、数字が大きいほどがんも進行しています。がんが進行しているほど治療が難しく、予後不良となります。

公開日

最終更新日

成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員

藤井 達也 監修

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関連するQ&A

「子宮体癌」とはどのような病気ですか?

子宮体部と呼ばれる、妊娠時には赤ちゃんを養う部位に生じるがんを「子宮体癌」と呼びます。

子宮体癌の原因や考えられる症状には何がありますか?

子宮体癌の発生には「エストロゲン」という女性ホルモンが関係しています。主な症状としては不正出血(特に閉経後)が挙げられます。

子宮体癌には初期症状はありますか?

不正出血(月経ではないときに血が出ること)、おりものに血や膿が混ざるといった症状が挙げられます。

子宮体癌の場合、主にどのような治療をしますか?

がんの進行状況によって、子宮と卵管・卵巣を摘出する手術を行ったり、抗がん剤や放射線を用いたりします。

子宮体癌が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?

不正出血や月経不順などがある場合、産婦人科を受診しましょう。特に閉経後に不正出血が見られた場合、早めに受診するようにしましょう。

子宮体癌のセルフチェックはできますか?

不正出血が頻繁に見られる、閉経後も出血があるといった場合には注意が必要です。症状検索エンジン「ユビー」でもセルフチェックができます。

子宮体癌の検査はどのようなものですか? 痛みはありますか?

子宮の中に器具を入れて細胞を採取します。痛みの感じ方には個人差がありますが、分娩歴がない方のほうが痛みを感じやすい傾向があります。

子宮体癌の出血の特徴はどのようなものですか?

月経時以外の出血(不正出血)が特徴です。閉経後に出血が見られた場合には特に注意が必要です。

子宮体癌はエコーでわかりますか?

エコー検査の結果から子宮体癌を疑うことはありますが、確定診断のためには細胞を採る検査が必要です。

子宮体癌が発覚するきっかけはありますか?

月経時以外の出血(不正出血)が代表的です。

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