T細胞リンパ腫の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
CD30の有無で分けられ、CD30陽性では「BV-CHP療法」、CD30陰性ではCHOP療法があります。
「T細胞リンパ腫」には、以下の4疾患が含まれますが、治療方法は病型別およびステージ別に分けられていません。
- 末梢性T細胞リンパ腫・非特定型(PTCL-NOS)
- 血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)
- 未分化大細胞リンパ腫(ALCL)・ALK陽性
- 未分化大細胞リンパ腫(ALCL)・ALK陰性
これまでT細胞リンパ腫はステージを問わず、CHOP療法(シクロフォスファミド: CY、 ドキソルビシン:DXR、 ビンクリスチン: VCR、 プレドニゾロン: PSL)および、その類似療法が中心に行われてきました。
近年、CD30陽性T細胞リンパ腫に対して、抗CD30抗体薬物複合体であるブレンツキシマブベドチン(BV)の有効性が示され、CD30陽性のT細胞リンパ腫に対してはBV-CHP療法が、CD30陰性のT細胞リンパ腫は従来のCHOP療法もしくはCHOP類似療法が推奨されています。
CD30陽性のT細胞リンパ腫には、ALK陽性未分化大細胞リンパ腫すべてとその他の病型のT細胞リンパ腫が一部含まれます。
公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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「T細胞リンパ腫」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
T細胞リンパ腫には複数の病気が含まれ、その発症原因は明らかではありませんが、発症年齢、性別に特徴があります。
T細胞リンパ腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
血液内科の受診が望ましいですが、近隣に血液内科のクリニックがない場合は内科受診でもよいでしょう。
T細胞リンパ腫のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
T細胞リンパ腫のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
ステージ別の余命は不明で、疾患別およびリスク別の5年全生存率の報告があります。低リスクでは56〜90%、高リスクでは11〜33%となっています。
T細胞リンパ腫にはどのような症状がありますか?
リンパ節の腫脹(はれ)、皮疹(皮膚の病変)、体重減少、発熱などがあります。
T細胞リンパ腫は完治しますか?
ここでは完治を「5年間がん病変のない状態」と定義しますと、一部のT細胞リンパ腫は完治すると言えます。
T細胞リンパ腫は、20代など若年でもかかりますか?
20代など若年でも発症の可能性はあります。
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