成人T細胞白血病(ATL)
「成人T細胞白血病(ATL)」とは、HTLV−1というウイルスが白血球内のT細胞に感染し、T細胞が異常に増殖する血液の病気です。感染してもキャリアであることがほとんどですが、中年以降に好発することが多いです。母乳による母子感染が最も多く、輸血でも感染します。発症すると、リンパ節の腫れ、脾臓や肝臓の腫れ、皮膚病変や高カルシウム血漿などがあらわれます。内科、血液内科を受診しましょう。
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
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HTLV-1というウイルス感染が影響する血液のがんで、リンパ節の腫れや発熱、体重減少などが主な症状です。
ヒトT細胞白血病ウイルス1(HTLV-1)感染が原因で、母乳、性交渉、血液を介して伝染します。
病型や個々によって異なります。急性期型やリンパ腫型では1〜2年程度と短く、くすぶり型で腫瘍病変がないタイプは数年とさまざまです。
成人T細胞白血病(ATL)は、human T‐lymphotropic virus type 1(HTLV‐1)のキャリアのみに発症します。
ATLはhuman T‐lymphotropic virus type 1(HTLV‐1)キャリアに約5%の頻度で発症します。
human T‐lymphotropic virus type 1(HTLV‐1)感染の地域集積と関係があります。
human T‐lymphotropic virus type 1(HTLV‐1)感染の潜伏期間を考えると、極めてリスクは低いです。
白血病細胞は多臓器に浸潤し、高カルシウム血症や感染症を引き起こし、致命的となる可能性があります。
最も予後の悪い急性型では生存期間中央値は約6ヶ月で、 4年全生存率16.8%と報告されています。
成人T細胞白血病の完治率は低く、長期予後も不良とされています。
症状について
リンパ節の腫れ、皮膚症状、体重減少、発熱、倦怠感などが主な症状です。
主な初期症状はリンパ節の腫れ、発熱、倦怠感、皮膚異常、体重減少です。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
成人T細胞白血病(ATL)の多くの症例において、皮膚病変が現れます。
ATLの余命は、病型によって大きく異なり、急性型およびリンパ腫型は進行が早いとされます。
治療について
受診について
診断について
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(参考文献)
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