成人T細胞白血病(ATL)が九州に多い理由を教えてください。
human T‐lymphotropic virus type 1(HTLV‐1)感染の地域集積と関係があります。
成人T細胞白血病(ATL)は、human T‐lymphotropic virus type 1(HTLV‐1)キャリアの約5%に発症します。
沖縄、鹿児島、宮崎、長崎各県のhuman T‐lymphotropic virus type 1(HTLV-1)キャリア率は約5%であり、世界的にみても九州地方は最もHTLV‐1の地域集積性が強いと言われています。
HTLV-1の感染は、性交渉で感染することもありますが、主に幼少時に母乳を介し母親から起こるとされており、そのために、地域集積性が維持されていると考えられます。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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