成人T細胞白血病の完治率はどのくらいですか?

成人T細胞白血病の完治率は低く、長期予後も不良とされています。

解説

1991年の論文によると、成人T細胞白血病(ATL)の生存期間中央値は各病型で以下のとおりです。

  • 急性型:6ヶ月
  • リンパ腫型:10ヶ月
  • 慢性型:24ヶ月
  • くすぶり型:3年以上

比較的長期生存する慢性型、くすぶり型であっても、長期フォローするとATLの急性転化、重複がん、肺感染症などで予後は不良であり、5年、10年、15年生存割合は、それぞれ47%、25%、14%となっています。

がん患者さんが治療後5年間再発しなければ、それ以降の再発の可能性は低いことから、その患者さんは「完治」とみなされることが一般的ですが、上記の報告のようにATLはこれに当てはまらない傾向があります。

2010年の論文によると、くすぶり型、慢性型合わせて90例を対象として悪化するまで無治療経過観察が行われ、12例が10年以上生存しました。しかし、5年、10年、15年全生存率はそれぞれ47%,23%,13%と1991年と、同様の結果が報告されています。

このように、ATLの完治率は極めて低いまま、改善が得られておらず、新たな治療薬の開発が期待されます。

公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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(参考文献)

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