食道裂孔ヘルニアの場合、筋トレをしてもいいですか？

食道裂孔ヘルニアの場合、原則的に筋トレはしても問題ありません。基本的に、食道裂孔ヘルニアと診断されても、運動の制限はありません。食道裂孔ヘルニアとは、胃の一部が、本来は心臓や肺が存在する胸腔に飛び出ている状態です。それによって胃酸が食道に逆流しやすくなり、ときに胸やけや胃酸が上がってくるような症状が生じます。逆流性食道炎に対し胃酸を抑えるような飲み薬での治療を行う場合はありますが、運動の制限は基本的に必要ありません。

ただし、稀ではありますが、食道裂孔ヘルニアで心臓への影響が出ているような場合には、運動制限がかかる場合があります。重症の食道裂孔ヘルニアで、胃と心臓が隣接しているような状態になる場合があります。そのような状況では、強い腹圧がかかると心臓が物理的に押され、不整脈を誘発する可能性があります。それほど重症の食道裂孔ヘルニアは滅多にありませんが、重度の食道裂孔ヘルニアと言われている場合には、運動については一度主治医と相談しましょう。