子宮体癌はどのステージから全摘出が必要ですか?
子宮体癌のⅠ期であっても、原則、子宮の摘出を推奨します。
子宮体癌は、Ⅰ期であっても全摘出が推奨されます。
子宮体癌の治療の中心は手術療法です。子宮体部にがんが留まっているⅠ期の状態であっても、子宮全摘術を推奨します。これにより、その後の5年生存率(診断から5年後に生存している方の割合)の向上が期待されます。
ただし、これから妊娠・出産を考えており、子宮の温存を強く希望している方で、以下の条件を満たす場合には、例外的に子宮温存を検討することになります。
- 前がん病変(子宮内膜異型増殖症)の状態である
- がんが子宮内膜にとどまり、類内膜腺がん(G1相当)という組織型である
子宮を温存できるかどうかの判断は非常に難しく、個々の状況によっても異なるため、主治医とよく相談する必要があります。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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