膝の痛みの原因として、何が考えられますか?
主に炎症や老化、使いすぎ、外傷などが原因となります。患者さんの年代により、起こりやすい疾患が変わってきます。
膝の痛みをきたす原因は多岐にわたります。代表的には、以下の疾患が考えられます。
老化に伴う疾患
加齢により軟骨や半月板がすり減ったり、骨が弱くなったりすることで生じます。
変形性膝関節症、半月板損傷、大腿骨特発性骨壊死などの疾患が考えられます。
外傷により生じる疾患
ぶつける、ひねるなどの強い衝撃が加わることで、膝の関節を構成する組織が痛んで生じます。
靭帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷、骨折、骨・筋挫傷などの疾患が考えられます。
スポーツに関連した疾患
例えば、ランニングなどで特定の動作を繰り返すなどすることで、関節の一部に継続的な負荷がかかると、痛みが生じることがあります。
腸脛靭帯炎、鵞足炎、ジャンパー膝、オスグッド病、有痛性分裂膝蓋骨、靭帯損傷、半月板損傷などの疾患が考えられます。
その他
全身の病気によって関節が炎症を起こして痛む場合や、嚢胞や腫瘍によって痛みを生じる場合があります。
代表例としては、関節リウマチなどの自己免疫性疾患、タナ障害、膝蓋骨不安定症、ガングリオン、ベーカー嚢腫、滑液包炎、腫瘍などの病気が挙げられます。
小児に特有の疾患
成長に伴って痛みを生じることがあるほか、筋肉に対して骨が未発達であることが原因で、腱の付着している部分に負担がかかって痛みが起こることがあります。また、まれに小児に特有の関節炎が起こることもあります。
成長痛、円板状半月板、離断性骨軟骨炎、化膿性膝関節炎、股関節炎などの疾患が考えられます。特に股関節炎については、原因が股関節にある時でも、膝の痛みを訴えることが多いため注意が必要です。
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最終更新日:
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
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