左肩の痛みや凝りが、癌（がん）などの怖い病気と関連している可能性はありますか？

肩の痛みは一般的に、肩の関節の周りの筋や腱、靭帯などの異常が原因となって起こることが多いです。しかし、非常に稀な例として、以下のような内臓の疾患と関連していることもあります。

狭心症や心筋梗塞

心臓からの痛みが肩で感じられることもあり、これを「放散痛（ほうさんつう）」と呼びます。
以下のような場合には、狭心症や心筋梗塞による放散痛の可能性があるため、早めに受診しましょう。

• 肩の痛みと同時に、胸の痛みや冷や汗、息苦しさなどの症状が見られる
• 高血圧・糖尿病・高コレステロール血症がある
• 喫煙歴がある

肺の病気

気胸、胸膜炎、肺がんなど肺に病気がある場合、肩や肩甲骨の周りに痛みが現れることがあります。ただし、非常に稀なケースであるため、他の症状と合わせて正確に評価する必要があります。
特に、喫煙歴がある方や息苦しさ、長引く咳、血痰、発熱などの症状がある方は、受診して詳しく調べてもらうことをおすすめします。