寄り目の場合、何科を受診したらよいですか？また、病院を受診する目安はありますか？

寄り目の症状がある場合は、まず眼科を受診するのが適切です。眼科では視力や眼位、眼球運動、両眼視機能などの検査を通じて、内斜視や輻輳異常、調節異常など、寄り目の原因を詳しく調べることができます。特に、小児の内斜視では早期診断と治療が視力の発達に大きく関わるため、早めの受診が重要です。

また、急に寄り目になったり、物が二重に見える（複視）、まぶたが下がる、眼球の動きに左右差がある、頭痛やしびれ、めまいを伴うといった場合は、脳や神経の疾患が関係している可能性があります。このような症状がある場合は、眼科と連携のある神経内科や脳神経外科の受診が必要となることもあります。

病院を受診する目安としては、以下のような場合が挙げられます。

• 視線が合わず、目が内側に寄っているのが明らかにわかる
• 物が二重に見える（複視）症状がある
• 頭痛や吐き気、めまい、手足のしびれなどの神経症状を伴う
• 小児で片目が内側に寄っていたり、視線が合いにくい
• パソコンやスマートフォンの作業中や作業後に目の違和感や疲れが強く出る
• 日常生活や仕事、学業に支障が出るほど目の使いにくさを感じる

これらの症状がある場合には、早めの受診が薦められます。寄り目の原因によっては、眼鏡の処方や視能訓練、薬物治療、あるいは手術などが必要になることもあります。