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薬が効かない場合や治らない場合はどうしたらいいですか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
手術を行う場合もありますが、保存的治療(主に手術以外の治療のことを指します)で治る場合がほとんどです。
解説
痛み止め・炎症止めの飲み薬や外用薬を使っても症状が改善しない場合には、踵(かかと)にステロイドの注射を行うことがあります。この注射には、細菌感染症を起こすリスクや、腱が断裂しやすくなるリスクがあるため、回数や頻度には注意が必要です。
6ヶ月以上症状が続く方は、対外衝撃波疼痛治療(ESWT)という治療法を受けることができます。この治療では、衝撃波を当てることで神経が痛みを感じにくくなることや腱膜周囲の回復が促されることを利用して症状が消えていきます。専用の機械を要するため、現在は限られた施設でのみ行われています。
このような治療法でも症状が改善しない場合には、手術による治療を検討しますが、この病気は1年以内に80%以上の方が症状が改善していくことも十分に考慮する必要があります。
関連する病気と症状
(参考文献)
「ユビー」でわかること
ほかの足底腱膜炎の質問
足底腱膜炎とはどのような病気ですか?
足の裏に存在する腱膜(足底腱膜)が炎症を起こした状態のことです。
足底腱膜炎にはどのような人がなりやすいですか? 原因はありますか?
長時間立つ、歩く、走るなど、何度も反復して踵にダメージが蓄積することが原因になります。スポーツマンや立ち仕事の人に多いです。
足底腱膜炎を放置するとどうなりますか?
放置してしまうと、痛みが強くなり、治るまでの期間が長引く可能性があります。
足底腱膜炎とはどのような症状ですか?
踵を中心として足の裏に痛みが生じます。起床時・運動時に痛みを感じやすいです。
足底腱膜炎と症状が似ている他の病気には何がありますか?
踵の疲労骨折や骨挫傷、成長痛、神経由来の痛み、細菌感染や関節炎、脂肪体委縮などがあります。
足底腱膜炎に関連する病気や症状
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