自閉症スペクトラム障害の場合、主にどのような治療をしますか?
障害自体を治す治療はなく、個々の特性に応じた療育や環境調整で困難さを軽減します。
自閉症スペクトラム障害は、生まれつきの特性のため、根本的に「治す」という治療法はありません。治療の目的は、本人が社会生活を送りやすくなるように支援することです。その中心となるのが「療育(発達支援)」や「環境調整」です。
療育では、ソーシャルスキルトレーニング(SST)などを通じて対人関係のスキルを学んだり、本人の特性に合ったコミュニケーション方法を身につけたりします。
環境調整では、本人が過ごす学校や職場などで、刺激を減らしたり、スケジュールを視覚的にわかりやすく提示したりするなどの工夫を行います。
薬物療法は、自閉症スペクトラム障害そのものではなく、併存するかんしゃくや多動、不安などの症状を和らげる目的で補助的に用いられます。
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こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
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