レックリングハウゼン病の場合、主にどのような治療をしますか?
現時点で病気を根本から治療する方法はないため、症状に応じて対症的な治療(出現している症状を取り除く治療)を行います。
根本的な治療法はなく、対症療法(病気の根本的治療ではなく現れた症状への対応としての治療)を行います。特に皮膚病変が患者さんに精神的苦痛を与え、社会生活をしていく上で大きな障害となっています。
カフェオレ斑、雀卵斑
- レーザー:主に美容的な目的で行われ、色素斑の外観の改善を目指しますが、色素沈着や色素脱失を起こすこともあります。
- ビタミンD製剤外用:カブシポトリオール(ドボネックスⓇ︎)、カルシポトリオール(オキサロール)、タカルシトール(ボンアルファ)といったビタミンD製剤の外用が試みられることがあります。著しい効果はありません。
皮膚の神経線維腫(いぼ)
- 外科的切除が第一選択です。内部の豊富な血管を処理しながら切除します。
叢状神経線維腫
- 神経の痛みや運動機能障害などを引き起こすため、外科的切除が必要ですが、腫瘍(腫れ物やしこり)が重要な器官の内部や近くに存在する場合は、完全切除は難しいです。
- 内服薬が2022 年に使用可能となりました。詳しくは他項を参照してください。(「レックリングハウゼン病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?」)
その他の他臓器病変
- 中枢神経病変、骨病変、白血病などのさまざまな合併症の診断がなされた場合は、その病変に対する専門的な治療を診療科ごとに行います。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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