神経線維腫症
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状と神経線維腫症の関連をAIでチェックする
神経線維腫症について「ユビー」でわかること
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神経線維腫症と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
頭痛がある・頭が重い
- 症状の持続時間
- 1回につき、3日以上もしくはほぼ常に
神経線維腫症とはどんな病気ですか?
神経線維腫症のQ&A
- A.
NF1と呼ばれる遺伝子に変異が生じることで、細胞の増殖をうまく調節できなくなるために生じます。
解説レックリングハウゼン病(神経線維腫症1型、NF1)は、NF1遺伝子の変異によって発症する病気です。
遺伝の仕組み
NF1は、常染色体顕性遺伝の病気です。これは、両親のどちらか一方が病気であれば、子供が病気を発症する確率が50%であることを意味します。しかし、多くの場合(患者さんの半数以上)、両親は健康で、子供自身のNF1遺伝子に突然変異が生じることで発症します。
NF1遺伝子の役割
NF1遺伝子は、ニューロフィブロミンというタンパク質を作る指示を出します。ニューロフィブロミンは、細胞の増殖を制御する重要なタンパク質です。ニューロフィブロミンに異常があると、細胞の増殖が過剰になり、神経線維腫(いぼ)などの病変が生じる原因となります。ただし、認知機能に与える影響などについての詳細は不明です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る神経線維腫症1型診療ガイドライン改定委員会. 神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病)診療ガイドライン2018. 日本皮膚科学会雑誌. 2018, 128, p.17-34.
松尾 宗明. 神経線維腫症(von Recklinghausen病). 小児内科. 2022, 54, p.292-297.
日本小児神経学会. 小児神経専門医テキスト. 診断と治療社. 2017 - A.
全身にカフェオレ斑や神経線維腫などの皮膚病変が生じるほか、眼や骨、神経系などにも症状があられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレックリングハウゼン病で見られる主な症状は以下の通りです。
皮膚
カフェオレ斑(茶アザの一種)、雀卵斑様色素斑などの色素斑(皮膚の色が変化したもの)、神経線維腫(いぼ)
眼
虹彩の過誤腫(特定の細胞が臓器内で過剰に増殖した状態)、視神経の腫瘍(腫れ物やしこり)
骨
頭蓋・顔面の骨欠損、四肢の変形や病的骨折など
中枢神経
叢状神経線維腫(そうじょうしんけいせんいしゅ:体の内部にできた神経線維腫が大きなかたまりとなり、体の表面が盛り上がるなどの症状が起こるもの)、腫瘍、発達障害
心血管
心筋の肥大、成人期の高血圧
- A.
初期症状として、褐色の色素斑であるカフェオレ斑が出生後2歳ごろまでに見られるようになります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るカフェオレ斑
出生児からカフェオレ斑と呼ばれる皮膚症状が見られます。
- 扁平で盛り上がりのない斑点
- 色は淡いミルクコーヒー色から濃い褐色までさまざま
- 斑点内に色の濃淡はなく、形は長円形が多い
- 丸みを帯びたなめらかな輪郭を持つ
- 小児では直径0.5cm以上、成人では直径1.5cm以上の斑点が6個以上見られることが一般的
雀卵斑様色素斑
3歳ごろからは雀卵斑様色素斑と呼ばれる皮膚症状が見られます。
- わきの下や股の付け根などの特定の部位にあらわれる
- 小さく平らな色素斑で、色は肌色よりわずかに濃い茶色
- 小さく、しばしば直径が数ミリメートル程度で、形は不規則な円形や楕円形
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る疑わしい症状に以下が挙げられます。
- 全身に境界がはっきりした淡い褐色のしみが複数個ある
- わきや股の付け根に褐色のそばかすのような色素斑(皮膚の色が変化したもの)ができた
- 全身に淡紅色の柔らかいイボができて、数が増えている
- 四肢・背骨が変形してきた
- 皮下に数珠状に連なるしこりがあり、痛みや痺れを伴う
- A.
特徴はありません。
- A.
カフェオレ斑とは、全身に多発する薄い褐色調の色素斑のことです。発達障害とは直接的には関係がありません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るカフェオレ斑は、皮膚にあらわれる薄い褐色調の色素斑です。これは一般的に無害で、健康な人にもみられることがあります。
カフェオレ斑自体は、発達障害と直接の関係はありません。つまり、カフェオレ斑があるからといって、発達障害があるとは限りません。
しかし、レックリングハウゼン病など、発達障害を伴う可能性のある特定の病気の患者さんにも、カフェオレ斑があらわれることがあります。レックリングハウゼン病ではカフェオレ斑の数が多く、そのほかにもさまざまな症状がみられることがあります。 - A.
皮膚の神経線維腫(いぼ)は、思春期ごろから全身に少しずつ発生する大小さまざまで柔らかい良性腫瘍です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る皮膚の神経線維腫(いぼ)で、思春期ごろから出現し、年齢とともに増加する柔らかい腫瘍(腫れ物やしこり)です。体幹によくあらわれ、形は平坦なものやドーム状のもの、ポリープ状のものなど比較的さまざまです。色は淡褐色、あるいは淡紅色です。悪性化することはありませんが、整容的な観点から気にされる方が多いです。
- A.
レックリングハウゼン病では、知的障害や発達障害を伴うこともあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るレックリングハウゼン病の患者さんの多くは知能は正常ですが、6~13%に知的障害(IQ<70)が見られます。しかし、約8割で発達障害を合併すると言われており、20%に限局性学習障害、40~50%に注意欠如多動症、20~30%に自閉スペクトラム症を合併すると報告されています。そのため、レックリングハウゼン病の患者さんでは、診断時と就学前に発達や認知機能についての評価を行い、必要な支援を受けられるようにすべきと考えられています。
神経線維腫症について、医師からのよくある質問
- しこりがたくさん出来ていますか?
- 黄色や紅色の出来物がありますか?
- 肌が茶色になっている部分がありますか?
- 皮ふが硬くなっている場所がありますか?
- 皮ふにコブ状のものがある、または触れますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 小児科
- 救急科