神経線維腫症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか？

神経線維腫症では、主に外科的手術や放射線療法が第1選択となります。

NF1型の承認されている薬物療法（MEK阻害薬、コセルゴカプセルⓇ）は、症状がある、根治切除不能な叢状神経線維腫*に対して適応があるため、外科的治療が適応にある場合は治療対象とはなりません。

また、NF2型の治療薬は現在臨床試験中のため、まずは腫瘍の外科的切除が考慮されます。さらに、聴神経腫瘍や脳腫瘍が増大し、神経への圧迫が強い場合には、放射線治療や再手術が行われることがあります。

叢状神経線維腫*＝神経線維腫の中でも神経鞘（神経を覆う膜）にできる腫瘍。皮膚や皮下の浅いところにある神経線維腫よりも体の内側に生じる。