神経線維腫症の場合、主にどのような治療をしますか?
神経線維腫症の治療は、症状に応じて外科的切除や放射線療法、リハビリが行われます。
神経線維腫症の治療は、NF1型とNF2型の症状や進行具合に応じて異なりますが、根本的な治療法は現在のところ存在しません。
治療の主な目的は、症状の管理と合併症の予防です。NF1型の場合、軽度の皮膚の神経線維腫には通常、特別な治療は必要ありませんが、大きな神経線維腫や視神経膠腫などが生じた場合には、外科的切除や放射線療法が行われることがあります。
3歳以上18歳以下の小児の、症状がある、根治切除不能な叢状神経線維腫に対して、最近日本で承認された、MEK阻害薬、コセルゴカプセルⓇというお薬で治療可能です。その薬が使用できるかどうかについては専門の先生にご相談ください。
学習障害や注意欠如・多動性障害(ADHD)などの神経発達障害に対しては、リハビリテーションや行動療法を行われます。また、脊柱側弯症などの骨の異常が進行する場合、整形外科的な治療が必要です。
NF2型では、聴神経腫瘍が主要な治療対象となります。小さな腫瘍であれば定期的なMRIによる経過観察が推奨されますが、腫瘍が大きくなるか、難聴や顔面神経麻痺などの症状が進行する場合には、外科的切除やガンマナイフなどの放射線治療が考慮されます。
聴力が失われた場合、人工内耳や補聴器が治療の選択肢となります。
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最終更新日:
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
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