靭帯損傷の場合、主にどのような治療をしますか?
怪我の直後はRICE処置を行います。その後、損傷の部位や程度に応じて、リハビリや固定、鎮痛剤の使用、手術などが行われます。
靭帯損傷の治療は以下の通りです。
RICE(ライス)処置
怪我をした直後の一般的な処置です。以下の各処置の頭文字をとってRICE(ライス)処置と呼びます。
Rest(安静)
患部に負担をかけないよう安静にします。
Ice(冷却)
患部にアイスパックなどの冷たいものを当てて腫れや痛みを抑えます。
Compression(圧迫)
適度に圧迫して腫れを抑えます。
Elevation(挙上)
怪我をした部位をできるだけ高い位置に保ちます。
また、病院では上記のRICE処置に加えて、ギプスやシーネを用いた固定を行います。足をつくことが難しい場合は、松葉杖を使用して体重をかけないようにします。
鎮痛剤の内服
痛みが強い場合には、鎮痛剤の内服が有効です。
リハビリテーション
損傷した靱帯の周囲の筋力強化や、柔軟性とバランス感覚の改善のためのトレーニングなどを行います。
患部の固定、サポーターの使用
ギプスやシーネなどで損傷した靱帯の周囲を保護します。腫れが引いてきたら、関節の不安定性を補強するためにサポーターやテーピングを使用します。
手術
靱帯が完全に断裂している重症な場合や、ぐらつきが強い場合には、手術が行われることもあります。
公開日:
最終更新日:
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
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