乾癬性関節炎とリウマチの違いはなんですか?
どちらも関節に炎症が起こる病気ですが、皮膚や関節症状の特徴や検査結果に違いがあります。
乾癬性関節炎では、発赤や鱗屑と呼ばれる白い鱗状の皮膚の変化、爪の変形などを伴うことが多いです。
筋肉や腱が骨にくっついている部分(付着部)で左右非対称に炎症が起こります。手足の指全体がソーセージのように腫れ、爪に近い指先の関節に痛みが起きやすくなっています。
また、仙腸関節という腰に近い関節に炎症を起こしやすいという特徴もあります。この病気に特有の血液検査はありません。
一方、リウマチでは乾癬様の皮膚症状は起こりません。関節の中の滑膜という部分に炎症が起き、手足の関節が対称的に痛みや腫れを伴います。
指の末端よりは、根本に近い関節に痛みが起こりやすいです。乾癬性関節炎より多くの関節に痛みを伴いやすいこと、仙腸関節の炎症は滅多に起こさない点で異なります。
血液検査では、リウマトイド因子や抗CCP抗体が陽性となる場合が多く見られます。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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乾癬性関節炎
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「乾癬性関節炎」とはどのような病気ですか?
皮膚の病気である乾癬(かんせん)に、関節の痛みや腫れといった症状を伴う病気です。
乾癬性関節炎の原因は何がありますか?
はっきりした原因はわかっていません。
乾癬性関節炎ではどのような症状がありますか?
皮膚症状と関節症状の2種類の症状が見られ、多彩な症状を呈します。
乾癬性関節炎には初期症状はありますか?
初期には、乾癬様の皮膚症状が現れる場合が大半です。
乾癬性関節炎の場合、主にどのような治療をしますか?
関節症状の進行防止と病気の活動性の抑制を目的として、主に薬物療法が行われます。
乾癬性関節炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
皮膚科や整形外科、リウマチ科(膠原病内科)を受診しましょう。
乾癬性関節炎が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
皮膚に乾癬様の症状が出現したり、関節に痛みや腫れなどの症状が生じた場合には早めに受診しましょう。
乾癬性関節炎のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
乾癬性関節炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
NSAIDs、抗リウマチ薬、生物学的製剤などが使用され、それぞれに特有の副作用の可能性があります。
乾癬性関節炎で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
まずは主治医に相談しましょう。使用する薬を変更する可能性があります。
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