経腹エコーは、妊娠のどの段階から行われることが一般的ですか？

妊娠中の経腹エコー検査は、妊娠初期から後期にかけて行われます。

妊娠6～8週頃の初期には、子宮内妊娠の確認や心拍確認のために経膣プローブが使用されることが多いですが、子宮の位置や母体の体型によっては経腹エコーが補助的に用いられることもあります。

妊娠12～14週以降の中期に入ると、神経系や心臓など、胎児の主な身体のつくりの異常を評価する目的で、経腹エコーが本格的に活用されるようになります。20週前後には、胎児の大きさや羊水量が適切で、臓器の観察に適している時期と言われます。

妊娠26～28週以降の後期には、胎児発育や羊水量、胎盤位置の確認のために行われます。

また、日本産科婦人科学会では、超音波検査による胎児の評価に至適な時期として、妊娠10～13週、18～20週、28～31週の3回としています。