トファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)を飲み続けると、どうなりますか?
関節リウマチや潰瘍性大腸炎の症状改善効果の維持が期待できますが、副作用には注意が必要です。
関節リウマチの患者さんを対象としたトファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)の長期の継続投与試験では、症状改善効果が長期間(試験期間を通して)持続することが確認されています。
また、潰瘍性大腸炎の患者さんにおいても、症状が落ち着いた状態(寛解)を長期的に維持する効果が確認されています。
一方、このお薬を長期間服用する場合でも、免疫を抑える作用により、感染症やその他の重篤な副作用には注意が必要です。
- 感染症リスク:結核、肺炎、敗血症などの重篤な感染症や帯状疱疹の発現に注意が必要です。発熱や倦怠感(体がだるいこと)など感染症を疑う症状が出た場合は、速やかに医師に連絡してください。
- 定期的な検査:服用中は、好中球、リンパ球、ヘモグロビンといった血液の数値、肝機能、脂質(コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールなど)の異常をチェックするため、定期的に血液検査が行われます。
- 心血管系事象・悪性腫瘍:心筋梗塞や静脈血栓塞栓症、悪性腫瘍(悪性リンパ腫、固形がんなど)の発現も報告されているため、継続的な観察が必要です。
薬を自己判断で中断したり、使用量を変更したりすると、病気が悪化するおそれがあるため、医師の指示どおりに服用を続けることが重要です。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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