ダブラフェニブメシル酸塩（ダブラフェニブⓇ）では、どのような副作用がみられますか？
重大な副作用としては、有棘細胞癌、悪性腫瘍、心障害、肝機能障害、静脈血栓塞栓症、脳血管障害などがあります。
ダブラフェニブメシル酸塩（タフィンラーⓇ）では、以下のような副作用が報告されています。
服用中は、これらの副作用の発現に十分注意する必要があります。
重大な副作用
（頻度：トラメチニブとの併用時、本剤単独投与時の順）
- 有棘細胞癌→皮膚有棘細胞癌（ 0.5%、 1.6%）、ケラトアカントーマ（0.2%、3.7%）、ボーエン病（0.5%、頻度不明）
- 悪性腫瘍（二次発がん）→原発性悪性黒色腫（0.1%、1.1%）など
- 心障害→心不全（0.1%、0.5%）、左室機能不全（0.2%、1.4%）、駆出率減少（5.9%、4.7%）など
- 肝機能障害→ALT（11.3%、1.6%）、AST（11.5%、0.5%）等の上昇を伴う肝機能障害
- 静脈血栓塞栓症（0.3%、頻度不明）
- 脳血管障害→脳出血（0.1%、頻度不明）、脳血管発作（いずれも頻度不明）など
その他報告されている副作用
（頻度：10％以上のもの）
トラメチニブとの併用時
単独投与時
- 頭痛
- 発疹
- 過角化（34%）
- 脱毛症
- 手掌・足底発赤知覚不全症候群
- 関節痛
- 疲労
- 発熱
- 無力症
その他にも気になる症状があれば、すぐに医師・薬剤師へご連絡ください。
公開日：
最終更新日：
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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