微熱とリンパ腫れ、尿蛋白陽性の原因はなんですか?
10代・男性のご相談
高校生の息子のことでご相談があります。微熱が1週間続いており、特に夜になると37.7度から38度ほどに上がります。最初は頭痛とめまいがありましたが、現在はめまいが特にひどくなっています。
せきや鼻水、喉の痛みはありませんが、花粉症のため多少の鼻づまりがあります。首のリンパが腫れているのが気になっています。
血液検査ではCRPがやや高めで、腎臓の数値も少し高いと言われましたが、特に心配するほどではないとのことです。レントゲンでは異常がなく、尿検査では尿蛋白がプラスでした。現在、解熱鎮痛剤のみが処方されています。
先週の火曜日から学校を休んでいるため、早く回復させたいと考えています。どのように対処すればよいか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。お子様が高熱や頭痛、めまいで1週間も学校を休んでいるとのこと、大変ご心配ですよね。血液検査で少しCRPが高く、尿検査で尿蛋白が出ていると伺いましたが、他の検査では異常がないとのことで、原因がわからず不安なお気持ち、お察しいたします。
いただいた情報と検査結果から、いくつか気になる点があります。
- 発熱が続いていること:発熱は体が何かと戦っているサインです。解熱剤で一時的に熱が下がっても、根本的な原因が解決されていないと、また熱が出ることがあります。お子様の場合、夜に37.7~38℃の熱があるとのことなので、まだ完全に治っていない可能性があります。
- 頭痛とめまい:これらの症状はさまざまな原因で起こりますが、発熱とCRPの高さを考えると、感染症や炎症の可能性があります。
- 首のリンパ節の腫れ:リンパ節は体を守るために働いています。腫れている場合は、感染症や炎症が考えられます。
- 尿蛋白:尿に蛋白が出るのは、腎臓の働きが弱っているサインかもしれません。ただ、発熱によって一時的に出ることもあります。
これらの症状から、以下の病気が考えられます。
- 溶連菌感染症:喉の痛みはないようですが、発熱や頭痛、倦怠感を引き起こすことがあります。首のリンパ節が腫れているので、可能性があります。
- マイコプラズマ感染症:通常は咳を伴いますが、初期には現れないこともあります。ただ、咳がないため可能性は低いかもしれません。
- 腎盂腎炎:腎臓に細菌が感染する病気で、発熱や尿蛋白が見られることがあります。
- その他:EBウイルス感染症や伝染性単核球症なども考えられます。
次のステップとして
- 再度の受診:すでに医療機関を受診されていますが、症状が続く場合は、もう一度受診して詳しい検査を受けることをおすすめします。医師には、首のリンパ節の腫れや尿蛋白、解熱剤の効果がないことを伝えてください。
- 水分補給:発熱が続くと脱水になりやすいので、こまめに水分を摂るようにしましょう。
- 安静にする:十分な休息と睡眠をとって、体力を回復させましょう。
まとめ
お子様の症状は、溶連菌感染症やウイルス感染などが考えられます。症状が長引く場合は、専門の医療機関で詳しい検査を受けることをおすすめします。それまでの間は、水分補給と安静を心がけてください。お大事になさってくださいね。
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