腓骨神経麻痺の可能性と症状について教えてください。
60代・男性のご相談
足の裏のしびれについて相談したいです。現在、腓骨神経麻痺の可能性を考えていますが、まだ診断は受けていません。すでに病院を受診しており、胃・十二指腸潰瘍の治療を受けています。アレルギーはありません。
右足の膝下外側から小指にかけてしびれがあり、仙骨部から右臀部にかけて痛みを感じます。歩くとしびれた部分が針で刺されたように痛み出し、中腰の姿勢をとると痛みが消えます。歩けるのは5、6歩程度で、座っていると痛みはないものの、しびれは続いています。寝るときは左を下にしないと痛くて眠れません。痛み止めを使用しています。
本当に腓骨神経麻痺なのか、ほかに考えられる原因があるのかを知りたいです。どのように対処すればよいのか、アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。右足の膝下から小指にかけてのしびれや、仙骨部から右のお尻にかけての痛みでお困りなのですね。
歩くとしびれた部分が痛み、中腰になると少し楽になる、また寝るときは左を下にしないと痛くて眠れないという状況は、腰や坐骨神経に問題があるときに似た症状が出ることがあります。
腓骨神経麻痺というのは、腓骨神経が圧迫されることで足首や足の動きに影響が出たり、感覚が鈍くなったりする状態です。具体的には、足首を上に持ち上げる力が弱くなったり、すねの外側や足の甲にしびれが出たりします。
ただ、腓骨神経だけの問題では、通常は膝から下に症状が出ることが多く、腰やお尻の痛みの原因にはなりにくいです。ですので、今の症状からは、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などの可能性も考えられます。これらの病気では、体の動きや姿勢によって症状が変わることがよくあります。
【次のステップ】
1. 整形外科の受診
- 現在の症状を詳しく医師に伝えて、診察を受けてみましょう。特に、歩くときの痛みやしびれ、中腰での痛みの軽減、寝る姿勢による痛みの変化などを具体的に説明することが大切です。
- 必要に応じて、レントゲンやMRIなどの検査を受けて、腰の状態を詳しく調べてもらうとよいでしょう。
2. 薬の使用:
- 現在、痛み止めを服用されているとのことですが、これらは神経の痛みやしびれに使われます。もしこれらを使っても症状が強い場合は、他の薬を試すことも考えられます。
3. リハビリテーション:
- 痛みが和らいできたら、ストレッチや筋力トレーニングを行うことで、腰の柔軟性や筋力を高め、症状の改善を目指しましょう。
4. 神経ブロック注射:
- 痛みが強い場合は、神経ブロック注射で痛みを和らげることも可能です。
【まとめ】
まとめとして、今の症状は「腓骨神経麻痺」だけではないかもしれません。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛なども考えられますので、整形外科で医師と相談しながら、適切な治療法を見つけていきましょう。
どうぞお大事になさってくださいね。お近くの整形外科を探す際には、インターネットで検索してみてください。お力になれれば幸いです。
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