股関節から膝に広がる痛みがあり、整形外科で異常がなかった場合、次の受診科を教えてください。
10代・女性のご相談
娘が右股関節の痛みを訴え始めてから約1ヶ月が経過し、痛みが膝まで広がっています。
整形外科を受診し、レントゲン検査を受けましたが、骨盤や太ももに異常は見つかりませんでした。痛み止めを処方されましたが、症状は改善されず心配しています。
以前、クラミジアに感染しましたが、治療済みで現在は完治しています。婦人科でピルを処方され、定期的に検査を受けていますが、特に問題はありません。今後、乳がんや子宮がんの検査も予定しています。
娘は運動はしていませんが、結婚式場や飲食店で週3回、8時間の立ち仕事をしています。普段は大学生で、毎日1時間30分かけて電車で通学しています。
がんなどの重大な病気を心配しており、どの科を受診すればよいのか悩んでいます。アドバイスをいただけると助かります。よろしくお願い致します。
お嬢様の股関節から膝にかけての痛みが1ヶ月以上続いているとのことで、心配されていることと思います。整形外科を受診されたのに改善が見られないのは不安ですよね。
まず、股関節の痛みが始まり、その後、膝に広がっているということですが、考えられる病気は大きく2つあります。
1. 股関節の問題
- 臼蓋形成不全:これは股関節に負担がかかりやすい状態で、日本人女性に多いです。骨盤の作りが浅いことで、立ち仕事や階段の上り下りで痛みが出やすくなります。股関節に負担がかかると、膝にも痛みを感じることがあります。
- 股関節唇損傷:スポーツをよくする方に多いです。股関節を安定させるための部分が傷つくことで痛みが出ます。これはMRI検査で確認できます。
- 骨腫瘍:がんに関連するものですが、非常にまれです。レントゲンやMRIで確認できますが、頻度は低いです。
2. 腰の問題
- 腰椎椎間板ヘルニア:腰のクッション部分が変形して神経を圧迫し、太ももや膝に痛みが出ることがあります。しびれを伴うことが多いです。電車通学で腰に負担がかかっているかもしれません。こちらもMRI検査が必要です。
次のステップとして
- 整形外科専門医の受診:もし可能であれば、股関節専門の整形外科を受診してみてください。レントゲンで臼蓋形成不全の診断が可能ですが、必要に応じてMRI検査を受けることをおすすめします。
- 腰の問題の可能性:腰のヘルニアも考えられますので、担当医に相談し、必要であれば腰椎のMRI検査を受けましょう。処方されている薬が効果を発揮することもありますが、症状が強い場合は薬の調整も検討してみてください。
まとめ
お嬢様の症状は、股関節や腰の問題が考えられます。専門の整形外科での受診をおすすめします。どうぞお大事になさってくださいね。お近くの整形外科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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