性交時の膣痛の原因について教えてください。
50代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。性交時に痛みを感じていらっしゃるとのこと、大変お辛いですね。これまでにいろいろな治療を試されたのに、まだ痛みが続いているとのことで、心配なお気持ちお察しします。
性交痛の原因は一つではないことが多いです。以下に考えられる原因をいくつかご紹介しますね。
1. 萎縮性腟炎
女性ホルモンの変化で腟の粘膜が薄くなり、乾燥しやすくなることがあります。これが原因で摩擦が起こり、痛みを感じることが多いです。治療には腟錠や保湿剤、潤滑ゼリーなどが使われますが、効果が十分でない場合もあります。治療の方法や頻度を見直すことも大切です。
2. 腟口部の狭小化による損傷・炎症
腟の入口が狭くなると、痛みや炎症が起こることがあります。潤滑ゼリーを使ったり、無理をせずに休むことも大切です。場合によっては、手術を考える方もいらっしゃいます。
3. 感染症
細菌やカンジダなどの感染症が原因で痛みが続くこともあります。おりものの検査で確認することが大切です。
4. 子宮内膜症
子宮内膜が子宮以外の場所で増える病気で、痛みを引き起こすことがあります。他の原因が見つからない場合に考えられます。
5. 子宮筋腫や子宮腺筋症
これらは良性の腫瘍ですが、痛みの原因になることがあります。診断には内診や超音波検査が必要です。
6. 心理的な要因
過去の経験やストレスが痛みに影響することもあります。心療内科の受診を考えることも一つの方法です。
【受診の目安】
痛みが続く場合は、婦人科を受診して相談することをお勧めします。特に、性交時の出血、発熱、おりものの異常、強い下腹部痛がある場合は、早めに受診してください。
【まとめ】
性交痛の原因はさまざまです。適切な検査と治療を受けることが大切ですので、婦人科での相談をお勧めします。どうぞお体を大切になさってくださいね。お近くの婦人科を探す際には、インターネットなどもご活用ください。お大事にしてください。
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