倦怠感と甲状腺機能亢進症の疑いについて、原因と対処法を教えてください。なお、2カ月前に新型コロナウイルス感染症になりました。
30代・女性のご相談
最近、体調が優れず困っています。2か月前に新型コロナウイルス感染症を発症して以来、倦怠感が続き、体力が通常の3分の1程度に感じられます。その他の症状として、動悸や頻脈、疲れやすさ、微熱、不眠、集中力の低下があります。少し外出するだけで疲れてしまい、日常生活に支障をきたしています。
甲状腺ホルモンの検査を受けた際、一時的にTSHの値が下がり、甲状腺機能亢進症が疑われましたが、専門病院での詳しい検査では特に異常は見つかりませんでした。
このような状況で、原因と対処法を知りたいと考えています。どのようにすればよいのか、アドバイスをいただけると非常に助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
ご相談いただきありがとうございます。2か月前に新型コロナウイルスに感染されたあと、倦怠感や動悸、疲れやすさ、微熱、不眠、集中力の低下など、日常生活に支障をきたす症状が続いているとのことですね。本当に大変な状況で、心からお察しします。
甲状腺ホルモンの検査では異常がないとのことですが、さまざまな症状が続いていると不安になりますよね。お話を伺う限りでは、コロナの後遺症や自律神経の乱れ、または他の病気が隠れている可能性も考えられます。
考えられる原因
- コロナ後遺症:新型コロナウイルスの後遺症として、倦怠感や動悸、不眠、集中力の低下など、さまざまな症状が報告されています。特に倦怠感は多くの方が経験するようです。
- 自律神経の乱れ:自律神経は体のいろいろな機能を調整していますが、ストレスや生活習慣の乱れでバランスが崩れることがあります。これにより、倦怠感や動悸、不眠などの症状が出ることがあります。
- 貧血:貧血になると、体に酸素が十分に行き渡らず、倦怠感や動悸、めまいなどの症状が現れます。
- 甲状腺機能の低下:甲状腺ホルモンが少なくなると、代謝が落ちて倦怠感や疲れやすさが出ることがあります。
- 起立性調節障害:体の姿勢を変えたときに血圧が下がり、めまいや動悸が起こることがあります。
- その他の原因:ほかにも、さまざまな病気が原因で似たような症状が出ることがあります。
次のステップ
- 内科や循環器科の受診:倦怠感や動悸が続く場合は、まず内科で詳しい検査を受けることをおすすめします。特に貧血や甲状腺の問題がないか確認してもらうと安心です。
- 婦人科の受診:ホルモンのバランスも関係しているかもしれませんので、婦人科での相談も有効です。
- 漢方の利用:漢方薬も試してみる価値があります。漢方内科で相談してみてください。
- 生活習慣の見直し:十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動を心がけて、ストレスをためないようにしましょう。
- 休養:疲れたときは無理をせず、しっかり休むことも大切です。
- 水分補給:こまめに水分を摂るように心がけましょう。
まとめ
8月から続く症状は、いくつかの原因が考えられます。まずは内科や循環器科、婦人科で詳しい検査を受けてみてください。漢方薬も試してみるとよいかもしれません。生活習慣の見直しや休養、水分補給も大切です。どうぞお大事になさってください。お近くの医療機関を探す際は、インターネットで検索してみてくださいね。
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