陳旧性心筋梗塞の場合、日常生活で気をつけることはありますか？

再発を防ぐため、禁煙と適切な食事、適度な運動を続けることが大切です。陳旧性心筋梗塞の治療において、再び心筋梗塞を起こさないようにする「生活習慣の改善」は、薬による治療と並ぶ基本の柱となります。

過去に心筋梗塞を経験している患者さんは、心臓の血管の病気を悪化させる危険因子を減らすために、以下の点を継続して守っていくことが極めて重要です。

禁煙を徹底する

タバコは心臓の血管を傷つけ、血栓（血のかたまり）を作りやすくする最大の危険因子です。心筋梗塞や死亡のリスクを大きく下げるため、完全に禁煙し、受動喫煙も避けてください。

適切な食事と体重管理

適正なカロリー摂取量を保ち、適正な体重を維持します。

• 食塩、飽和脂肪酸、コレステロールの摂取を控えます。

定期的な運動の習慣化

中程度の強度（少し息が上がる程度）の有酸素運動トレーニングを、1回30分間、週3回以上（できれば毎日）続けることが推奨されています。ウォーキングやジョギングなどが適しています。

他の危険因子の管理

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの病気は動脈硬化を進行させるため、医師とともにしっかりと管理し、治療を継続することが重要です。

ストレスや寒冷の回避

血管が過度に収縮する原因となる、ストレスや寒冷刺激にも注意が必要です。