陳旧性心筋梗塞の場合、主にどのような治療をしますか？

治療の基本は適切な内科治療を行うことで、薬と生活習慣の改善を続けます。これは、薬による治療と、日常生活の見直しを組み合わせたもので、病気の進行を抑え、症状を改善し、今後の見通しをよくすることが主な目的です。

治療の柱は、主に以下の通りです。

1. 心血管の予防（再発防止）

心臓の血管が再び詰まったり、別の場所に詰まりが発生したりするのを防ぐために、薬を飲み続けます。

• 血液をサラサラにする薬（低用量アスピリンなど）で、血の塊ができるのを防ぎます。
• 悪玉コレステロールを下げる薬で、動脈硬化の進行を抑えます。この治療では、コレステロールの目標値を達成することを目指します。

2. 生活習慣の改善

動脈硬化の原因となる要因を減らすため、永続的に生活習慣を改善します。

• 禁煙
• 適度な運動と適正体重の維持
• 塩分やカロリーを控えた食事療法
• 高血圧や糖尿病をしっかり管理すること

3. 症状の緩和

胸の痛み（狭心症）などの症状がある場合は、それを和らげるために、血管を広げる薬なども使われます。

薬物治療や生活習慣の改善を十分に行っても症状が改善しない場合や、心臓の機能が低下している高リスクな状態にある場合は、カテーテル治療（PCI）やバイパス手術（CABG）といった手術が検討されますが、その場合でも内服治療は継続することが必須です。