陳旧性心筋梗塞のセルフチェックはできますか？

陳旧性心筋梗塞は、自覚症状がないことが多いため、セルフチェックはできません。

この病態は、心臓の筋肉が酸素不足になっているにもかかわらず、胸の痛みや苦しさなどの自覚症状がない場合が多いという特徴があります。

自覚症状がないため、もしあなたが過去に心筋梗塞を経験している場合や、心臓病の危険因子（高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙など）を持っている場合は、自分の体調がよいからといって安心することはできません。

無症候性の状態であっても、致死的な心筋梗塞を発症するリスクや、心不全になるリスクは、症状がある人と同程度に高いことが知られています。

もし、症状があるとしても、それは狭心症のように、体を動かしたときに胸が痛む形で現れることがあります。

陳旧性心筋梗塞の正確な病状の把握や治療効果の評価には、自覚症状の確認だけでなく、運動負荷心電図や負荷心筋血流イメージングなどの専門的な検査が必要です。