慢性副鼻腔炎で抗生物質が効かないのはなぜ?薬で治らないときはどうする?
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慢性副鼻腔炎で抗生物質が効かないのはなぜですか?
慢性副鼻腔炎で抗生物質が効かないのはなぜですか?
細菌感染と関係がない慢性的な炎症が副鼻腔に起こっていると考えられます。
慢性副鼻腔炎で抗生物質が効かない場合、原因が細菌感染だけではないことが多いと考えられます。慢性副鼻腔炎では、細菌を直接原因とする急性の感染ではなく、副鼻腔の粘膜に慢性的な炎症が持続している状態が主体となっているためです。
特に、好酸球の関与による炎症では、細菌の増殖が主な原因ではないため、抗生物質を使用しても十分な効果が得られないことがあります。また、炎症によって副鼻腔の通気や排膿が障害されていると、点鼻薬が炎症部位に届きにくくなることもあります。
このような場合には、抗生物質の継続ではなく、炎症を抑える治療(ステロイド薬の内服や生物学的製剤)や、処置・手術によって副鼻腔の通りを改善する治療が必要になることがあります。症状が改善しない場合は、主治医が病態を評価したうえで、治療方針を見直します。
副鼻腔炎の薬が効かない場合はどうしたらよいですか?
副鼻腔炎の薬が効かない場合はどうしたらよいですか?
薬を飲んだり吸入したりしてもよくならない場合、手術を検討します。
副鼻腔炎の薬が効かない場合、以下を目的として、内視鏡を用いた鼻の手術を行うことがあります。
- 副鼻腔の通気をよくする
- 副鼻腔にたまった膿を外に出す
- 炎症を起こしている副鼻腔の粘膜を正常な状態にする
手術を行う必要性については、主治医の先生と相談してみましょう。
慢性副鼻腔炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
慢性副鼻腔炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
抗菌薬や気道粘液溶解薬を主に使用し、ステロイドや生物学的製剤を使用することもあります。
慢性副鼻腔炎の治療では、薬物療法が基本となります。炎症を抑えたり、感染をコントロールしたりすることで、鼻水や鼻づまり、嗅覚障害などの症状を改善し、再発を防ぐことを目的とします。主に、以下のような薬が用いられます。
抗菌薬
細菌感染が関与して症状が急に悪化したときに使用されます。副作用として、下痢や腹痛などの消化器症状、まれにアレルギー反応がみられることがあります。
マクロライド療法
少量のマクロライド系抗菌薬を長期間内服し、抗菌作用よりも抗炎症作用を期待する治療法です。比較的副作用は少ないとされていますが、胃の不快感や下痢などが起こることがあります。
気道粘液溶解薬
鼻水や痰を出しやすくし、副鼻腔の排膿を促します。副作用は少なく、まれに胃部不快感などがみられることがあります。
ステロイド薬
炎症を強力に抑える薬で、点鼻薬もしくは内服薬として使用されます。鼻づまりや嗅覚障害の改善に効果があります。点鼻薬では全身への影響は少ないとされていますが、内服の場合は血糖上昇や不眠などの副作用があります。
生物学的製剤
鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に使用され、好酸球性炎症の原因となる分子を標的として作用します。生物学的製剤にはデュピルマブ(デュピクセント®)やメポリズマブ(ヌーカラ®)があります。注射薬で、注射部位の腫れやかゆみ、まれにアレルギー反応が起こることがあります。
漢方薬
体質や症状に合わせて処方され、鼻水や鼻づまりの改善、全身状態の調整を目的に用いられます。副作用は比較的少ないですが、体質によっては胃腸症状などがみられることがあります。
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編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
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真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
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