「家族性地中海熱」とはどのような病気ですか?
自己炎症性疾患のひとつで、地中海地域で多い遺伝性の病気です。繰り返す発熱、腹痛、関節痛、胸痛などが見られます。
家族性地中海熱は、感染などがないにもかかわらず炎症反応(体内の異物などを体外に排除しようとする反応)を引き起こす、自己炎症性疾患と呼ばれる病気の一種です。
病気の原因は遺伝子の異常であり、両親からの遺伝によって発病する遺伝性の病気です。
38度以上の熱が半日〜3日程度持続しては自然に改善し、それを繰り返すことが特徴的な症状です。その他には、炎症の起こる場所によって腹痛や胸痛、背中の痛み、関節痛などの症状が起こります。
若い人に発症することが多く、4人に1人は10代で最初の発作を経験すると言われています。しかし、実際には初回発作で診断することは難しいため、中学生〜成人したあたりで診断されることが多いです。
トルコやアラブ地域など、地中海近辺にある国での患者さんが多かったため、地中海熱という名前になっています。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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