ウィルソン病の発症年齢はどのくらいですか?
日本におけるウィルソン病の発症年齢は3歳から50代までと幅広く、ピークは10歳前後とされています。
ウィルソン病はあらゆる年齢層で発症する可能性がありますが、症状が現れる典型的な年齢範囲は小児期から中年期の間であり、発症のピークは10代です。
日本における全国調査の結果でも、発症年齢は3歳から50歳代までと幅広いものの、小児期から若年期に発症することが多く、ピークは10歳前後であるとされています。
ウィルソン病は、症状や障害を受ける臓器によって、
- 肝型
- 神経型
- 肝・神経型
- その他
に大別されますが、日本の報告では、肝型の発症例が最も多かったのは8~9歳、神経型の多くは11歳以降でした。
小児および若年成人では、典型的には肝疾患が最初の症状となり、神経症状や精神症状は、成人期に診断される患者さんの初期症状であることが多いとされています。
無症状の段階で、偶発的に血液検査で肝機能異常が見つかって診断に至る場合や、家族が診断されたために検査を受けて自身も診断される場合もあります。
公開日:
最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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