ウィルソン病

遺伝子の異常で銅が排出されず、肝臓や脳、目などに銅がたまって臓器がうまく働かなくなる病気です。

レバー、カキ、イカなどの甲殻類、チョコレートなど、銅の多い食品は控えましょう。

薬を毎日服用すれば、寿命は健康な人と同じです。

ウィルソン病は、主に肝臓や脳などに銅が過剰に蓄積することを特徴とする、まれな遺伝性疾患です。

胆汁への銅の排せつ障害により、主に肝臓と脳に銅が蓄積し、さまざまな症状を起こす遺伝性の代謝障害です。

日本におけるウィルソン病の発症年齢は3歳から50代までと幅広く、ピークは10歳前後とされています。

遺伝子の異常が原因です。銅を運ぶタンパク質の異常で臓器に銅がたまってしまいます。

皮膚が黄色くなる、むくみ、腹痛、手足の震え、うまく歩けない、性格の変化などがあります。

はい。目の色の変化や血液検査での肝臓の数値の異常、体のだるさ、皮膚が黄色くなるなどがあります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

目に銅がたまって、黒目のふちが緑色になることがあります。

いいえ。毛髪に関する症状は特にありません。

ウィルソン病は、脳に銅が蓄積することで精神症状を引き起こす可能性があります。

銅の吸収を抑える薬を生涯飲むことで病気の進行を抑えられます。肝臓の移植をする場合もあります。

適切な治療を継続することで症状をコントロールでき、通常の日常生活が可能となる病気です。

血液検査の異常があったり皮膚が黄色くなったりした場合、消化器内科を受診しましょう。

ウィルソン病に特徴的な目の所見の有無、血清セルロプラスミン濃度、1日の尿中銅排せつ量で診断します。